ツノダの製品は海外でも評価が高く、世界各国から注文があります。海外代理店から来る注文や質問への対応はもちろん、新製品や各国の市場特性に合わせた商材の提案、時には現地に赴いて市場調査も行います。既存顧客だけではなく、未進出の国や地域に新たな代理店を開拓していくのも大切な仕事です。近年は越境ECも力を入れているので、英文での商品紹介を作成したり、その国の需要をチェックしてどの商品を入れるかといったことを考えます。また、貿易では通関書類作成など国内取引にはない事務作業も多く、お客様の元へスムーズに製品をお届けするために通関業者と協力して貿易実務も行っています。
海外取引は基本的に現地で品物を流通してくれる輸入代理店とのやり取りになります。普段のコミュニケーションはメールですが、現地に赴くことで担当者と信頼関係が築かれ、また新たな発想も生まれるので、年に数度の海外出張もとても大事な仕事です。ある国で代理店の担当者と一緒に工具屋さんを視察していた時のことです。その地域では硬いステンレス線を切断したいユーザーさんがたくさんいるので、頑丈で大型の工具を売り出していました。詳しく話を聞いてみると、ステンレスでも細い線を切るだけのユーザーも多いとのこと。代理店担当者は現状で大型の工具が売れているので特に気にしていませんでしたが、細線ならば大型である必要はなく、ツノダのラインナップでもっと小型で使いやすい工具があります。そのことを担当者に説明したところ導入が決定。それまではあまり注文のなかった製品ですが、現在では定番品として売り上げも伸び、現地代理店としてもお客様からの評判が良く、お互いにとって良い提案ができました。こういった発想は現地を見ないとなかなか生まれないものです。
海外営業をしているとその国の文化や歴史などに関連して、ちょっとした雑学が思いもよらない場所で役に立つシーンが時折あります。私の場合そういった知識は仕事の外、趣味や家庭での経験から得られることも多いので、ライフワークバランスが取りやすいことはツノダの魅力だと思っています。しっかり働いたあとの週末は映画を見たり、ネットで見つけた異国料理のレシピに挑戦してみたり。時にはお休みをいただいて海外に遊びに行ってみたり。思いっきりリフレッシュして翌週また仕事に戻ることで、集中して仕事に臨めるだけでなく、何かの折に役立つ経験が得られるので、メリハリのある仕事環境のおかげで好循環を回せていると感じています。